3世代の年齢から見てみる
FPという仕事というのは まずはご家族の年齢構成から聞いていきます。 一般的なところで①親世代60代、②独立した子供世代30代前半、③孫は幼児です。この時期は孫が小さいので3世代が頻繁にコミュニケーションを取ることが多い時期です。では①70歳・②40歳・③孫10歳となると、夫婦が共働き、孫は塾通い、親世代は塾の送迎などで手伝うご家庭もありますが、車の運転など、徐々に負担を感じる年齢です。あと5年したら、①親75歳 ②子45歳 ③孫15歳、この3世代になると教育資金がピーク目前、教育に対してお金と時間を 一番使うことになります。思春期ということもあるので孫世代にエネルギーを使っているのもこの時期です。
80歳・50歳・20歳、孫の教育資金がピーク
40代後半から 仕事も重圧がかかる時期です。フルタイムで働く女性も多く、がんばっていれば年収もそれなりに上がってきます。もちろん教育資金がピークで 一人目20歳、二人目18歳、 県外の学校に出たら貯蓄は底をついてしまいます。大学生で奨学金を借りる方は 2人に1人、 その上に 教育ローンを借りるご家庭も出てきます。
①85歳(要介護)②55歳(介護離職、老後資金が貯まらない)③25歳
①85歳で親が急に骨折入院、介護が必要になって②55歳の娘は介護離職となります。自分たちの老後資金を貯める大切な期間が 親の介護となることになるわけです。そのまま復職できずに老後を迎える、親の老後資金は当然少ないのは当然です。この先は ②の世代が高齢になり、介護が必要になれば、同じことを繰り返すということになります。
「たられば」のネガティブな思考のように思われるかもしれませんが、次回 第4回の要介護 要支援認定者の推移をぜひ見ていただきたいと思います。
節約より、運動習慣
急に物価が上がって 家計のやりくりをされている方も多いことと思います。副業を始めたり、残業を増やしたり、節約が一番の目標になりがちです。ですが、ここで見方を変えて考えてみてください。毎月2万円の節約のために どのくらいパワーを使っていますか?仮に毎月2万円を 1年間貯めて、24万円です。10年間苦しい生活をして240万円です。 一方、要介護で必要なお金は 平均で8.3万円とも言われています。期間は 5年~10年です。 となると 5年で、500万円になってしまいます。老後のお金が不安といいながら無理な生活をしていないか、仕事ばかりしていなか、ストレスをためていないか?運動なんか時間もないので何もやっていない、親御さんとも 近頃疎遠になっていることはないですか?