2025年 新年あけましておめでとうございます。
さて 皆さんお年玉ってどれくらい渡していますか?私は お年玉という慣習がずっと続くことに少し違和感をもっていました。12月にはクリスマスプレゼント、お誕生日にはお誕生日プレゼント、そして正月には お年玉をいっぱいもらえるという慣習がずっと続いていることがとても不思議でした。
お金をもらう時だけ
お年玉の額が、十万円を超えるようなお子さんもいらっしゃるようです。高校生や大学生になれば高額になるというのは、わからないでもないのですが、何もしなくても高額なお金を受け取れるということに違和感をもっていました。
その一方で、お年玉をあげるおじいちゃん、おばあちゃんからすると、「お金をもらうときだけすり寄ってくるけど、あとはなあんも言うてこん、今どきの子はあっさりしとるわ。」との声が あちらこちらから聞こえてきました。人生経験が長いだけに、言葉には出さずして感じていらっしゃることが、深く突き刺さるものがあります。
お金に魅力を感じていない?
小学生ぐらいで お年玉ともらうとほとんどのご家庭が「ちゃんと貯金しなさいよ」となるのでお年玉をもらっても、知らない間にいこども名義の預金に入っている、そんなご家庭は、多いのではないでしょうか?
もらったお年玉は 親が管理していて、自分のお金と思うでしょうか?自分のやりたいことのために、お金を使うという行動と結びついているでしょうか?
ご家庭によって お小遣いの渡し方もいろいろのようで、早いお子さんは小学校低学年でも買い物を覚えるようです。コンビニなどが近くにあるというのも時代の流れかもしれません。
でも、低学年では、お子さんにお金を持たせていないご家庭も多く、友たちはお金をもっている、自分はお金をもっていないとなると、どんな状態になるでしょうか?
こどもが お小遣いの範囲で買えるものといえば、お菓子やジュースになるのは当然ですよね。ご両親からすると[お菓子なんて]ですが、自分の知らない世界は魅力を感じるのは当然ですから、親にもいえない秘密が出てくるわけです。
自己肯定感は積み重ね
クリスマスやお誕生日、ご両親はプレゼントを探したり考えませんか?
でも立場を変えると、こどもからすると自分で選んだものではない可能性があります。もらうものと欲しいものは当然違います。
子育てから、距離を置いて見れるようになったのは、こどもたちが働くようになってからかもしれません。やっと自由な時間ができて 某心理学やキャリアコンサルタントなど勉強してわかったのは 「自分で決めた量がある一定量」に達しないと、自己肯定感が育たないのではという仮説がわいてきました。
最良のものを与えたくなる母性
母親というのは、小さくて頼りなかった赤ちゃんの時から世話をしているので、こどもにはできる限り良いものを与えたくなります。失敗のない物です。大人ですから買い物の経験はありますからね。
見方を変えると自分の思いどうりにこどもには 与えたくなるものです。ただしこどもの立場に立つと 自分が選ぶというプロセスをすっ飛ばして、良いものだけ与えられても自分の選んだものではないという事実があります。
今だからわかるのは 母性というのは感情ばかりで判断してしまっていたなと、つくづく感じます。ついつい転ぶ前から手を出したくなりますよね。
「親が選んだ物」・・物よりこどもの自立を優先
自分で選んだものが、良くても悪くても、自分で選んだというプロセスを経験しているので、物がダメでもほとんど〇ということになります。
現代社会は情報の渦の中で生きているわけですから、こどもの頃に失敗も経験しておかないと 大人になって高額なものを売りつけられたり、詐欺にあったりと大きなリスクが待ち受けているのです。自分で払える範囲で買い物をすることもとても重要です。一歩間違えるとローンやクレジットで 一生多額の借金を抱えたストレスの大きな人生になる可能性もあります。
情報洪水の中で 何をつかむかはとても難しい選択です。
余談になりますが 18歳の頃から新聞折り込みチラシの作成、「店じまい」の看板描き、その後も約40年間接客業に従事して、企画などの観点からマーケティングやキャッチコピーで感覚を研ぎ澄ましてきたつもりでも、「10日間で〇キロダイエット」「塗るだけで、すっきり若返る」などのWEBサイトは なんとなく見たくなってしまい購入して後悔することも多しです。
社会の速度に追いつくためには?
お金の価値観は、育った環境に頼っていると言われています。さて一昨年からの物価の上昇を 予想されていたご家庭はどのくらいあるでしょうか?親世代のお金の価値観となると、現在60代から70代のご両親かと思います。仮に1980年代に子育て経験者、となるともうすでに45年の差がついているということになります。今5歳のこどもが大人になって 子育てするとなるとプラスで25年です。なんと70年も違うわけですから 以前と同じ慣習を続けるのには無理が出てきているころがわかります。
無理のしわ寄せを受けるのは、大人ではなく、今のこどもたちです。
2024年 後半はずっとそのことを考えていました。
海外ではどんなお金の教育?
なかなか答えが出せないままに、数冊の本を読みました。FPなら誰でもその問題には気づくはずです。経済大国の米国はこどもの頃から、お金を稼ぐ教育を進めているようです。また親が築きあげた事業を継承させないという考え方もあるようです。裕福なご家庭だからこそ抱える問題のようです。
工夫する力、考える力は 運動能力と同じで急に大人になって身につくものではないからです。ただ、本の内容ではルールが多すぎて、疑問に思うことも多く、オリジナルが必要と感じていました。
やっとのことで 答えが出たので次回以降で、ご紹介いたします。