今年も母の日がまじかとなりました。母の日って複雑ですよね。子育て中のママと両方のお母さん(ここではおばあちゃん)の場合は 何をプレゼントすべきか悩みませんか?
モノより コトの時代へ「孫と外出して 遊ぶのが楽しみ!」
「モノよりコトの時代へ」と十数年前から聞かれるようになりました。ご高齢の方に、何のために運動していますか?というアンケートの中で「孫と外出して、遊ぶのが楽しみ。」と数人が書かれていたのはとても印象的でした。70年前は、何もない日本でしたので、新しい事を経験してみたい、だけどわからない事も多く、人前で恥をかきたくないという想いは、ご高齢になるほど強くなるのかもしれません。
長ーい 望遠鏡 (計画と目標を立ててみる)
FPとして、1000人近い方とお話をさせていただいて気づいたのは、日々目の前の事に追われて長期で物事を考える習慣がないということです。「なんとかなる」「先は先で」と考える方が多いように思います。わかりやすいところ、年金いくら受け取れるのか知らない、保険料一生でいくら払うのか知らない方がとても多いのが現状です。
子育ての先には 自立して生活を立て自分の人生を歩いていく、親世代は長い老後を迎えることは、祖父母の方を例にして話してみてはいかがでしょうか?
ご高齢の方の運動の意識は 二極化
私の、もう一つの仕事で、ご高齢の方の介護予防運動のお手伝いをしています。週に一度は一緒に体操をしています。 70代後半、80歳すぎでウォーキングは毎日、週に数回、山登りをされる方までいらしゃいます。お友達同士で行動されていることも大きな特徴です。
要介護者・認知症は 身近にあるリスクです。
2040年には 要介護者が1000万人近く、認知症584万人と推定されています。介護職員も69万人も不足すると予想されています。
介護離職で(85歳・55歳・22歳)が3世代に大きな影響が出る。
こどもが上の学校に行っている時までは 老後資金の準備なかなができません。教育資金がやっと終わったと思ったら、ご夫婦の老後資金準備期間です。
そんな時、おばあちゃん、おじいちゃんの介護が始まったら・・。老後資金を貯めることができないまま 80代を迎えると、独立した子どもたち(50代)の足をひっぱるということになり、 またその孫世代も同じことを繰り返してしまいます。
みんなのお金が足りなくなる。(家族・社会保障)
みんなのお金の意味は 二つの意味があります。
一つ目は 家族の中のお金です。核家族化が進んでも親の最後は誰かがみなくてはなりません。自分のお金という意識と同時に、要介護や認知症になれば 家族に影響の出るお金、みんなのお金が不足することになります。
二つ目のみんなのお金は 社会保障、社会保険料です。本人は仮に2割負担でも8割は社会保障費、みんなのお金なんです。こどものうちから知っていてほしい事です。
計算すると 要介護者が1人当たり、仮に5年間で自己負担が2割で300万円とすると、8割の1200万円は、みんなのお金を使っているということです。社会保険料は家計管理にも大きな影響が出てきます。
こどもの頃から 自分たちにできることを考える。
要介護者や認知症の問題は、避けては通れない大きな問題です。自分たちにできることは何かと考えると、適度な運動や有酸素運動のウォーキングです。ご高齢の方が運動を始めるきかっけは お孫さんとの外出の約束かもしれません。年に数回でも、計画があれば楽しみが倍増することを期待したいですね。
①母の日のプレゼント モノからコト(運動習慣)を選んでみませんか?
②教育費が終わった頃にやってくる大きなリスク。介護離職で老後資金は貯まりません。
③家族の介護費用で、みんなのお金(家族・社会保障)が不足します。
④計画と目標、 意識の高い方は実践しています。
⑤孫との外出の約束で、 運動習慣のきっかけになることを、期待したいですね。