ライフプラン表から 読み解く
ひらめきポイントの役目を3世代のライフプランニング表から見ていきましょう。
お父さん、お母さん40歳で こどもが(9歳6歳4歳)と、祖父母(67歳・65歳)核家族で同居ではありません。

やる気がなくても 教育資金?
この先に起きるのは教育資金のピーク期間です。学習塾にも膨大なお金がかかります。お子さんがやる気を持って塾や、学校の勉強をやってくれれば、ご両親にとっても価値のあるお金に代りますが、やる気がないのに無理やり勉強しても、効果は得られません。塾の先生が上手にやってくれるだろうと考えるのは、他力本願でしかありません。
勉強・運動とお金を結びつけるのは、難しい。
ご両親からすると、いろいろな想いから良い大学、良い就職先という漠然としてお考えをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
漠然とした想いですし、お金の話題はタブーとされていた日本ですから、良い大学、就職先をが何が良いのか こどもに説明できる方は少ないと思います。
なぜ勉強しないといけないのか、わからない。
ご両親は、経済的に厳しくなったと感じているものの、こどもたちからすると、生まれた時からエアコンの効く部屋、大型家電、大型TV、スマホ 自家用車は2台(香川)、そしてゲームと 自分のうちが貧乏だとは思っていないと思います。
こどもからすると困ることもないので なぜ勉強しないといけないのか、危機感は感じていないということです。衣食住すべて満たされているわけですから、経験したことのない将来のことを言われても、想像もできないし理解もできません。
常に 満腹な状態で欲しいものを見つけろというのは、情報の整理や判断ができないこどもには難しいのではと思います。
目的をはっきりさせる。
こどもたちは シンプルでわかりやすいものに慣れています。
例えば ゲームのポイント、アイテムなどとても難しいことを簡単に覚えています。
どうせなら こどもに理解できるもの、効果の高いもの・・・デジタルのゲームに負けない、 となると現金が一番効果的です。「自主的に勉強したり、運動したり、工夫をしたりひらめいたりしたら現金に代わる」こどもたちからすると わかりやすい目的です。
3世代の時間的価値観の相違を利用する。
こどもたちのために、一生懸命に働いてくれています。時間の余裕がありません。仮に1人600円で 3人分 1800円を毎月支払うとなると、頭をかしげたくなります。「お金は大切だ!」という視点だけで判断してこどもに 「お金を渡すわけにはいかない」と硬く考えてしまいます。手伝うのは家族の一員なのであたりまえという考えの方もいらしゃいます。
65歳で定年を迎えて、経済的にも体力的にも余力があります。今までできなかった事をやろうと、旅行や趣味に時間をかけたくなります。結婚したこどもたちとは適度な距離となります。誰からも拘束されないので、自分を律していくのがとても難しい世代です。意識を変えることができるのなら、趣味や旅行にばかりお金をかけなくてもいいわけです。人生の後半をどう生きるのか考える世代です。時間のゆとりをどのように使うのかが大きな課題です。
「やった、出来た!」で見ている側もモチベーションアップ
ミニバスのスポーツ少年団時代から、現在の体育教室で多くのお子さんの表情を見てきて気づくのは、こどもの表情が変わるタイミングがわかります。「やった、出来た!」という表情を見ることができるのは 実は見ているほうもとても幸福感を感じることができます。何度も何度もいろいろなお子さんの場面を見ることができると モチベーションはグングン上がります。
20年後の関係性をつくっておく(意識が若返る)
20年経ったら、どうでしょう。今は騒がしいばかりのこどもたちも(29歳26歳24歳)見違えるような大人に成長することでしょう。お互いに疎遠になってしまうと、いろいろとお願いするのも気がひけますが、お孫さんたちと関係が上手に継続できたらどうでしょう。
例えば、病院への送迎、買い物、新しいお店、ITリテラシーが高い若い世代はとても心強い味方です。若い人と時間を過ごすと意識が若くなります。
年齢を重ねるごとに、こんな事たのんだら悪いかな?とか遠慮しがちです。今のうちか「バーバが年をとって運転できなくなったらお願いね!」と さらっと言える勇気も必要です。
お金の基準値を引き下げる効果
こどもにとっては 月600円は大金です。60代の方にとってはどうでしょう?600円なんて コーヒー1杯で消えてしまいますよね。
お金の基準値って 若いときは低くてだんだん上がっていきます。収入が上がるにつれて良いものを購入したくなったり、食べたことのない美味しいものを食べたり、だんだん変化していきます。
いったん生活の基準が上がってしまうと、下げるのはとても難しいと言われています。ですが600円でも感動できるこどもを見ていると、無駄に使ってはいけないと感じるようにります。
生活が苦しいから基準を下げるのではなく、基準を下げても幸福感が大きくなるのであれば節約もまた楽しめるかもしれません。少しだけでも残れば 世話をしてくれた者に渡せばいいだけです。
さて次回は ひらめきポイントの1か月の集計結果と3人のこどもが チャレンジした行動を画像と一緒に掲載いたします。
親に干渉されないお金は 仮に300円でもとても魅力的です。300円でいっぱいお金が買える、だけど親が払っていくれているお金の大きさとの比較はできません。こどもはとても早い速度で成長しています。