ひらめきに光を当てる  

                  

ひらめきや 工夫の力は眠っている

仮に1950年に5歳(現在80歳)の方は、幼いころは物がなかったので、工夫することで遊ぶことができたと思います。お話を聞いてみると、お金はあまり使わずに豊かに生活されている方が多いように思います。

一方 今5歳のお子さんをじっと見ていると、同じように段ボールを、自分の家にしてみたり、  公園の砂場で枝をや木の実を持ち込んで自分なりの作品を作ったりします。ご両親からすると時間の流れの中のひとこまですから、段ボールを大切にリビングに置いたままにするわけにもいきませんし、砂場の枝を持ち帰るわけにもいきません。

こどもですから上手に表現して大人に伝えることはできませんが、頭の中では何かしらいろいろなひらめきが沸き起こっているに違いありません。ただし深堀して次のステップに進むわけにはいきません。廃材をもっと集めてくる手段もわからないし、砂場の時間にも制限があります。

そして、家に帰るともっともっと簡単に夢中になれるゲームも選ぶという選択ができるわけです。少しづつこどもが夢中になるしくみ、音や映像 結果をあとから見ることもできる、有能な方々が最先端の技術を駆使して作られているので夢中になるのは当然です。

例えると薄味の野菜スープよりは、濃い味のインスタントラーメンのほうが美味しいと感じてしまいます。

先人のひらめきと工夫の上の生活

改めて考えてみると、今の私たちの生活は、多くの先人のひらめきの上に成り立っていて   世界経済の発展の上に便利な生活になってきたんだと感じます。

企業は利益を出すために、より便利なもの優れたものを生み出してきたわけです。

今5歳のお子さんは この階段をすっ飛ばして、お金さえだせば、簡単に便利な物が手に入る 現代で生活しているわけです。当然お金が必要です。

三世代でお金の勉強

お金の教育は 学校でも始まると思います。ですが 現金のやりとりができるのが、親子関係か祖父母とのの関係かと思います。

そこで ①こども(幼児・小学生) ②ご両親(30代40代) ③祖父母 ①②③の特徴をまとめてみました。(あくまでも筆者の主観となります。) 

①こども・・(2010年代生まれ)学校の宿題、習い事で忙しい。リスクが多い時代なので自分たちだけで遊ぶことが少ない。ゲーム 映像など現代の優れたデジタルの世界の順応性が高い。

②ご両親・・(1980年代・1990年代生まれ)共働き世帯が多く、日々の時間に追われているご家庭が多い。日本経済の成熟した時代に成長している。情報リテラシーが高く、検索で調べる能力が高い。時間の余裕がない。

③祖父母・・(1960年代前後生まれ)昭和の高度成長期に育った。物消費が主流で経験しているので、事消費に目を向けている。高齢化に向けて、運動不足の意識は高い。ITの情報には警戒心が高い。知らないことには手を出さない。時間的余裕がある。

はじめる前に気をつけたい 1 (言い過ぎに注意!)

子育て真っ最中はのパパ・ママは、仕事・学校幼稚園・家事・育児と本当に忙しく、コミュニケーションにもゆとりがなくなります。毎日のことですから、「早くしなさい、宿題しなさい、  〇〇したの?と・」 マウントをとってしまう会話が増えますよね。もちろん私も今だからわかることですが、子育て真っ最中は、心のゆとりがなくなります。           

こどもはというと、学校や幼稚園など、親の知らない時間に多くのことを ものすごい勢いで吸収していることは 0歳からお子様を育ててきていらっしゃるので、おわかりだと思います。

2か月前とは違う言葉を覚えて、どんどん発達しているんです。そこで毎日、毎日同じ言葉で上から浴びせられるとどうなるでしょう?

こどもにお金の教育が必要なのはわかるけど、「なかなか素直に親の話を聞いてくれない」という話をよく聞きます。もしかしたら こどもが親を冷静に見ているのでは?と感じることがあります。

                 

見て見て!(承認欲求)

これまた余談ですが、体育教室にたまにしかいかないおばさんですが、たまに縄跳びを自由に練習する場面で、近くに寄っていって大きな声で「1・2・3・4・・」と数えてあげると、あっという間にこどもたちがそばに寄ってきます。

黙って立っているときは、そばに寄ってこないのでこのおばさん誰やろ?だと思います。

こどもが寄ってくる理由は リアクションの大きさだと思います。こどもたちは、泣く・笑う・けんかと素直に表現します。

反対に、大人は人生経験から、でしゃばらない・目立たない・余計なことを言わないと、いつの間にか表現が下手になってきます。他にもストレスやお金の不安など心配ごとにが頭の中にあると目の前のこどもの行動の 一瞬の出来事を見逃してしまうことが多いのかもしれません。

ただし、こどもからすると、自分を見てくれているかどうかになるので、親の反応が鈍いことに傷ついているのかもしれません。

ええかっこしたい!

核家族化が進んで、親子だけのご家庭も多いのではないでしょうか。おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さんの関係は 毎日一緒ではないので、親子とは違う関係になります。

兄弟げんかをして お母さんに叱られたり、ぐっちゃぐちゃの寝起きは 隠しておきたいものです。我が家の場合も、孫たちの様子を見ていると「ええかっこしたい!」という孫たちの気持ちがよく伝わってきます。わかりやすく表現すると、家ではノーメークの筆者も 外出するときは、少しだけお化粧をする、その感覚に似ています。

そもそも視界は違う環境に来ているので 適度な緊張もするし、だらしないところは見せたくないという気持ちになるのは当然です。

準備物

さて前おきが長くなりましたが、お金の教育のシナリオを考えてみました。

 ①地球儀 (世界地図でも代用可能)

 ②スケジュールノート

 ③シール

軍資金

1人 3000円 ×人数分 (去年までは一人5000円でした。)

お金のお勉強の開始

①食事の前に、地球儀を目の届く場所においておく。日本はどこかなと探させてみる。    エビや貝柱など、海外から輸入している話題も盛り込んでみる。今年は数の子が高かったので小さくなったこともさりげなく伝えてみる。

②食事のあとの 片づけをこどもたちにお願いする。洗いものなどはあまり細かいことに目をむけずに、とにかく仕上げることにポイントを置いて説明する。

③終わったら正座をしてもらって 話せる状態にしてお年玉を渡すことを伝える。

使っても また増やせばいいお年玉!

「今年は お年玉少し少ないです。でも 今年からはお金を使ってください。」

「少ないけど がんばれば、増やすこともできます。」

6歳になる来年1年生の男の子の驚いた顔が印象的でした。

日本は小さい国です。他の国からいっぱい買っています。だから少しお金がなくなってきました。でもみんなががんばれば、また増えてきます。頑張るというのは考えること、工夫することです。

いちばん小さい、4歳になる女のこの真剣な顔が 思い出すと笑ってしまいます。

顔の表情を読む(タイミングのつぼ)

ここで筆者のファイナンシャルプランナー以外の仕事についてご説明させてください。 月間約200人のお子さんの体育教室に携わっています。子育ての経験とスポーツ少年団のお世話をしていたことなどで 声かけをするタイミング、ほめるタイミングの見極めを大切さがだんだんわかるようになってきました。

母性の強い女性のほうが、相手の表情を読むのは得意かもしれませんが、意識して見ているとだんだんわかるようになってきます。

ルールは オリジナルで

ルールは お手伝いばかりでなく、自主的に行動ししたり、ひらめいたり、目標を決めて運動をしたりと 最初はオリジナルで始めました。

買い物をしたときは グループラインで画像を送ってもらう。

ポイントシールは パパとママが管理、難しく考えるよりまず こどもが乗ってくることが大切です。

ネーミング決定!ひらめきポイント

ネーミングは こどもたちにまかせました。結果ひらめきポイント!

次回は具体的方法に進みます。