はたらいたら みんな同じにもらえる?

ひらめきポイント④

大人になったら、お父さん、お母さんから

お金は もらえなくなるんだ。

だからみんなも、はたらくんだよ。

じゃあ はたらけば、同じだけのお金がもらえると思う?

同じ ✖

ちがう 〇

1時間はたらいて もらえるお金は

みんなおんなじだと思う?

1.000円だと思う人 

はい 〇だね。

10.000円だと思う人

・・・しーん。

10.000円の人もいるんだよ。

へぇー お金もち。

なんで? 

しごとの内容がちがうと もらえるお金もちがうんだ。

どういうこと?

つづく


9歳ぐらいになると、1000円札と10.000円札の違いは
なんとなく わかったような反応でした。
4歳、6歳の子は、まだ時間がかかるようです。

紙のお金の区別は できるようになっても
そのお金をもらうために 自分がどのくらい働けば
もらえるのか、まだまだ未知の世界です。

大人にとっては わかりきって説明なんかしないし
子どもに、わざわざ説明する必要もないと思われるかも
しれませんが、大人の話しを素直に聞ける年齢は
小学校の間の6年間だと思います。

中学生になると、もっと忙しくなるし、
学力のことが気になる年齢です。
親子のコミュニケーションが難しくなります。
そして友達からの影響を大きく受けます。

「お前んち 金持ちだから、おごってくれ」
こんな会話が あちらこちらで聞こえてきそうです。

一生付き合っていくお金について
親として話してあげられるの期間が
短いのが残念です。

FPとして、1000人の方の相談を受けて
問題が多かったのが、ご夫婦のお金の価値観の相違です。

パパ、ママの間でも育った環境が違うので
価値観が違うのが当然です。

私のように、家庭が貧困だった場合は
自分の家は特別だと思ってしまいます。
お金の使い方、そのものを知らないのです。
誕生日も旅行もない、成人式のお祝いもない家庭です。
よその家庭のお金のことは聞けないので
わからないだけで、お子さんのお友達にも
いらっしゃるのではないでしょうか? 

夫婦の場合、経済的に豊に育ったほうが持つ価値観を
家庭の中に強引に展開していこうとします。
「これぐらいが普通」と基準を上げていきます。

怖いのが「これぐらいが普通」の基準は
30年前の基準だということです。
ここ1年でも 1万円の価値が大きく変わってしまいました。

お金が多いほうがいい、豊なほうがいい、
美味しいものが食べれたほうがいいに決まっていると
子どもたちが思いこんでしまうと怖いと思います。
お友達同士の中でも 嫉妬やねたみの種が 
生まれてしまうのがお金です。

謙虚な生活を、身をもって教えてあげられるのは
親しかいないと思います。

子どもたちの30年後、
今と同じ生活を維持できたらいいのですが・・・。